第2章 わが国の防衛政策 

1 日米防衛協力のための指針(指針)

 「日米安全保障共同宣言」を踏まえ、日米両国は、日米安保体制の信頼性のさらなる向上を図るため、約20年ぶりに「日米防衛協力のための指針」(前指針)1を見直すことを決定し、1996(平成8)年6月、見直し作業が開始された。その後、この作業の成果を踏まえ、97(同9)年、日米安全保障協議委員会(SCC:Security Consultative Committee)2において、新たな「日米防衛協力のための指針」(指針)が了承された3)。



 
1)1978(昭和53)年に作成された前指針は、日米安保条約などの目的を効果的に達成するため、日米間の協力のあり方について規定したものである。

 
2)日米の安全保障に関する政策協議の場の一つ。日本は、外務大臣と防衛庁長官が、米国は、国務、国防の両長官が出席する。

 
3)資料28参照。


 

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