第2章 わが国の防衛政策 

第2節 防衛計画の大綱

 防衛計画の大綱とは、わが国の防衛力のあり方やその具体的な整備目標など、わが国の防衛力の整備、維持、運用に関する基本的指針を示したものである。
 わが国は、1976(昭和51)年の「防衛計画の大綱について」(前大綱)の策定に続き、95(平成7)年には、冷戦の終結などにより国際情勢が大きく変化していること、主たる任務であるわが国の防衛に加えて、大規模災害など各種の事態への対応やより安定した安全保障環境の構築への貢献などの分野でも、自衛隊の役割に対する期待が高まっていることなどを踏まえて前大綱を見直し、「平成8年度以降に係る防衛計画の大綱について」(防衛大綱1)が、安全保障会議と閣議で決定され、現在、この防衛大綱に基づき防衛力の整備などを行っている。
 本節では、この防衛大綱の概要について説明する。



 
1)資料1112参照。


 

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