軍事専門的見地からの長官の補佐の一元化
自衛隊の運用に際しては、内局が主として政策的見地から、各幕僚長と統幕が主として軍事専門的見地から、自衛隊に対する長官の指揮監督を補佐している。
現行の運用態勢では、各幕僚長と統幕がそれぞれの軍事専門的見地から長官を補佐するため、場合によっては、異なる状況認識と作戦方針に基づいて長官を補佐する者が複数存在することも考えられ、迅速かつ効果的な事態対処に支障を来たすおそれがある。
このような問題点を解消し、内局の行う政策的見地からの補佐との密接な連携を保持する観点からも、あらゆる事態への対処に際し、軍事専門的見地からの補佐を一元化することが必要である。