第5節 日米安全保障体制に関連する諸施策
日米安保条約
1が有効に機能するためには、この条約に基づいた日米間の緊密な協力が必要であり、その実現のために策定されたのが、「日米防衛協力のための指針」(指針)である。また、指針の実効性を確保するために、周辺事態安全確保法など
2が整備された。そのほか、日米安保体制の信頼性を向上させるために、防衛庁は平素から米国との間で情報交換や政策協議などをはじめとする様々な分野における協力を進めている。
本節では、このような日米安保体制の実効性を確保し、信頼性を向上させるための諸施策について説明する。
2)周辺事態安全確保法のほか、日米物品役務相互提供協定を改正する協定、自衛隊法の一部を改正する法律と船舶検査活動法(
本節2参照)。
なお、周辺事態安全確保法の正式名称は、「周辺事態に際して我が国の平和及び安全を確保するための措置に関する法律」。船舶検査活動法の正式名称は、「周辺事態に際して実施する船舶検査活動に関する法律」。