国連カンボディア暫定機構(UNTAC)や国連モザンビーク活動(ONUMOZ)は、軍事部門及び文民部門に及ぶ様々な機能を成功させて活動を終了した。一方、強制行動を行う権限を与えられた第2次国連ソマリア活動(UNOSOM II)は所期の目的を達成することなく撤収した。また、ボスニア・ヘルツェゴヴィナのスレブレニツァやルワンダでは、国連が関与したにもかかわらず、国際社会が十分な対応をしなかったため、民族浄化や、市民の大量殺害を防ぐことができなかった。国連は、現在も国連東チモール支援団(UNMISET)などの大規模かつ多機能なPKOを運営している。一方で、いわゆる伝統的なPKOも引き続き重要な役割を果たしている。2000(平成12)年に設立された国連エティオピア・エリトリア・ミッション(UNMEE)は、二国間の停戦合意の監視などを任務とするPKOである。