(注1−153)

2000(平成12)年8月、バレンツ海で、北洋艦隊の原子力潜水艦「クルスク」の沈没事故が発生した。昨年10月には、艦首を除き、船体が引き揚げられたが、最終的な原因の特定は行なわれていない。しかし、調査の結果、搭載していた魚雷に欠陥があり、この魚雷の爆発が原因である公算が大きいと伝えられているとともに、何年にもわたり緊急ブイの信号装置などの緊急救助装置を始動させずに航行しているなど北洋艦隊司令部や「クルスク」の乗組員が安全航行のための義務に違反していたことが伝えられている。