(注1−132)

1972(昭和47)年に米ソ間で締結されたABM条約は、戦略的安定(戦略核戦力の均衡に基づく相互確証破壊により、核戦争が抑止されている状態)を図るため、弾道ミサイル迎撃システムについて、国土全体を防衛するための配備を禁止し、首都又はICBM基地いずれか1か所のみの地上配備に限定し、海上配備、空中配備、宇宙配備を禁止するなど、その配備を制限するものであり、ミサイル防衛はこれらの制限に抵触する可能性があった。