ビッグレスキュー 東京 2000に参加
昨年9月3日、統合幕僚会議及び各自衛隊は、自衛隊統合防災演習(実動演習)として、東京都主催のマグニチュード7.2、震度6強の規模の首都直下型地震を想定した平成12年度東京都総合防災訓練(ビッグレスキュー東京2000)に参加しました。訓練参加機関は自衛隊のほか、警視庁、東京消防庁、海上保安庁、医療機関、電力・ガス・通信などのライフライン関係機関、ボランティア団体など約100機関に及び、自衛隊の参加規模は、人員約7,100名、車両約1,090両、航空機約80機、艦艇5隻と、防災訓練としては過去最大のものとなりました。
都内10か所の訓練会場では、参加各機関の効果的な連携を主眼に、救出・救護、応急医療活動などの初動対応訓練、ライフライン復旧訓練、生活支援訓練などが行われました。ここでは、それらの訓練会場などでの自衛隊の訓練の一部を紹介します。
早朝、羽田空港には、航空自衛隊の輸送機(C−130H)3機が人員・物資の輸送訓練のため到着しました。福岡県からは陸上自衛隊第4師団の即応予備自衛官や福岡県警察の広域緊急援助隊を、愛知県からは陸上自衛隊第10師団の隊員と自衛隊岐阜病院の医官、人命救助システムや救急車などを輸送しました。
(コラム写真参照)
木場(きば)会場には、地震に強い地下鉄大江戸線を使用し、陸上自衛隊第1師団の隊員約170名が移動して来ました。これは、迅速な救助活動のための交通手段確保の検証でした。
銀座(ぎんざ)会場では、高層ビル、地下街からの被災者救助・避難訓練や道路障害物除去訓練などを行いました。高層ビルではヘリコプターやレンジャー隊員が、有毒ガスの発生する地下街では化学防護部隊がそれぞれの機能を発揮して救助作業に当たり、道路上の障害物の除去には、75式自走ドーザーが活躍し、96式装輪装甲車は瓦礫(がれき)の中でも機動性を発揮し、情報収集活動を行いました。
(コラム写真参照)
篠崎(しのざき)会場では、江戸川にかかる橋が崩落したことを想定し、北海道の陸上自衛隊第3施設団の重浮橋中隊が、仮設架橋を設置する訓練を行いました。これは、避難路や通行路を確保するために、92式重浮橋を連結させ、江戸川の川幅いっぱいに長さ約250mの仮設架橋を設置する訓練でした。速い川の流れと強い風に悩まされましたが、手際よく短時間のうちに設置作業を完了することができました。
晴海(はるみ)会場では、倒壊家屋からの救出訓練やヘリコプターによる空中消火訓練と並行して、海上自衛隊の輸送艦おおすみや特務艇はしだてなどが接岸し、艦艇内医療設備を利用した災害医療訓練などを行いました。
その他の訓練会場でも様々な災害救助訓練を行いましたが、防衛庁としては、この訓練で得られた教訓を大都市における災害への対応に活用し、今後の災害派遣活動にいかしたいと考えています。