(注121)

台湾白書によれば、中国は1998(平成10)年に「世界にはただ一つの中国しかない、台湾は中国の一部である、中国の主権と領土保全を分離させてはならない」と、従来中国が主張していた「中華人民共和国政府が全中国を代表する唯一の合法政府である」という考え方を「一つの中国」論で言及しないこととし、中台が中央と地方の立場ではなく、平等の立場で協議を行うとの立場を示した。なお、中国は最近ではロシアやヴィエトナムとの共同声明において、「中華人民共和国政府が中国を代表する唯一の合法政府である」との立場を堅持している。