資料40 カンボディア国際平和協力業務

1 経過

平成4年6月15日  国際平和協力法成立(8月10日施行)

    8月11日  カンボディアにおける国際平和協力業務実施に係る準備に関する長官指示(同日の閣議における内閣官房長官の発言を受けて発出)

    9月3日  国連からの正式要請

    9月8日  カンボディア国際平和協力業務実施計画閣議決定

      〃    国際平和協力本部長から防衛庁長官への要請

    9月11日  カンボディア国際平和協力業務実施要領作成(国際平和協力本部)

      〃    カンボディア国際平和協力業務の実施に関する各自衛隊一般命令の発出

    9月17日  第1次カンボディア派遣施設大隊出発開始(10月14日までに600名全員がカンボディアに到着)

    9月19日  第1次停戦監視要員(8名)出発

    10月28日  第1次カンボディア派遣施設大隊が道路、橋の修理業務を開始

平成5年3月16日  第2次停戦監視要員(8名)出発

    3月21日  第1次停戦監視要員帰国

    3月〜4月 第1次カンボディア派遣施設大隊から第2次カンボディア派遣施設大隊への部隊交代

    9月14日、26日 第2次カンボディア派遣施設大隊帰国

    9月16日  第2次停戦監視要員帰国

    11月12日  カンボディア国際平和協力業務の実施の結果について国会へ報告(国際平和協力本部)

2 活動状況の概要

(1) 施設大隊(人員:600名、主要装備:油圧ショベル、各種ドーザ、各種トラック、浄水セット、指揮通信車、挙銃、小銃等)

ア 道路の修理(国道2号線及び3号線等、計約100km、うちアスファルト舗装約10km)、橋の修理(約40か所)

イ タケオ周辺のUNTAC構成部門等への給油・給水、同部門の要員に対する医療

ウ 制憲議会選挙関連業務

  UNTACの物資(非常用糧食、車両等)の保管、選挙要員に対する宿泊施設・給食の提供、食糧・飲料水等の生活関連物資の選挙要員への輸送、タケオ州内における投票箱の輸送等

工 UNTACの各国部隊の帰国に備えたコンテナ置き場の構築(シハヌークヴィル港)

(2) 海上自衛隊の部隊(輸送艦2隻及び補給艦1隻)

ア 第1次カンボディア派遣施設大隊の一部の車両・人員等の海上輸送及びシハヌークヴィル港における同大隊に対する補給等(平成4年9月〜12月)

イ シハヌークヴィル港における第2次カンボディア派遣施設大隊に対する雁泊・給食の提供等及び同大隊の一部の車両等の海上輸送(平成5年8月〜11月)

(3) 航空自衛隊の部隊(C−130H型輸送機6機)

ア 第1次カンボディア派遣施設大隊の一部の車両・人員等の航空輸送

イ 第1次及び第2次カンボディア派遣施設大隊に対する補給品等の航空輸送

(平成4年10月から平成5年9月までの間、週1便程度の頻度で実施、延ベ47機)

3 その他

(1) 平成5年9月12日、カンボディアの復興に寄与するために、同大隊が使用していたプレハブ建物等の資機材をカンボディア側に贈与

(2) 内閣総理大臣から、第1次及び第2次カンボディア派遣施設大隊に対しそれぞれ特別賞状を授与、併せて国際平和協力本部長表彰も実施

 

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