資料27 「平成3年度以降の防衛計画の基本的考え方について」及び「中期防衛力整備計画(平成3年度〜平成7年度)について」に関する内閣官房長官談話

(平成2年12月20日)

1 政府は、昨日、「平成3年度以降の防衛計画の基本的考え方について」を安全保障会議及び閣議において決定し、また本日、この決定に基づき、「中期防衛力整備計画(平成3年度〜平成7年度)について」を安全保障会議及び閣議において決定いたしました。

2 「平成3年度以降の防衛計画の基本的考え方について」は、国際情勢が変化する中で、今後の防衛力整備をどのように進めるかという観点から、「防衛計画の大綱」(昭和51年10月29日閣議決定)に示された国際情勢との比較に留意しつつ、改めて国際情勢の変化に関する認識を明確にするとともに、国際情勢の変化と「防衛計画の大綱」の基本的考え方との関係を明らかにしたものであります。

3 また、「中期防衛力整備計画(平成3年度〜平成7年度)について」は、「平成3年度以降の防衛計画の基本的考え方について」に基づき、現在の「中期防衛力整備計画」(昭和60年9月18日閣議決定)の実施により、「防衛計画の大綱」に定める防衛力の水準がおおむね達成される状況を踏まえ、また、最近における国際情勢の変化等を勘案しつつ、「防衛計画の大綱」の基本的考え方の下、これに定める防衛力の水準の維持に配意して、効率的で節度ある防衛力の整備に努めることとして策定したものであります。

4 なお政府は、「今後の防衛力整備について」(昭和62年1月24日閣議決定)に示された節度ある防衛力の整備を行うという精神は、引き続きこれを尊重するものとします。

5 政府は、今回の決定を国会にご報告いたします。

  国民の皆様におかれましても、御理解と御協力を節に希望する次第であります。

 

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